<岐阜国体:陸上>◇7日目◇5日◇岐阜長良川競技場

 成年女子5000メートルは、「女王」の新谷仁美(24=千葉・ユニバーサルエンターテインメント)が圧勝した。持ち前の積極的なレース運びを見せて1000メートル手前から独走。15分17秒79でゴールし、01年に福士加代子(ワコール)がマークした15分20秒08の大会記録を11年ぶりに塗り替えた。

 6月の日本選手権は15分17秒92で優勝した。ロンドン五輪でも5000メートルは自己記録の15分10秒20をマーク。1万メートルでは日本勢トップの9位に入った。日本のエースとしての自覚が出てきただけに、優勝にも厳しい言葉が続く。「今年最後のレースをいい形で締めくくりたかったのに、こんなんじゃダメ。だから(五輪で)予選落ちするんだと。全然反省しきれてない。何やってたんだと思う」。

 来年のモスクワ世界選手権へ向けて、さらなるスピードアップを目指す。「5000とか1万の距離に執着するよりも、まずはスピードを磨かないと。私がプライドなくせば、ただの女になってしまう。中身は女でありたいですけど、ただの女にはなりたくないので」と力強く話した。