<ジロ・デ・イタリア:UCIヒストリカルレース>◇21日◇第12S◇セストリレバンテ~リオマッジョーレ◇60・6キロ

 リーバイ・ライプハイマー(35、米国=アスタナ)が、個人タイムトライアルで優勝したデニス・メンチョフ(31、ロシア=ラボバンク)から20秒遅れの2位でゴール。総合ではメンチョフに40秒遅れの3位に浮上した。

 ライプハイマーは07年のツール・ド・フランスで3位、08年のブエルタ・ア・エスパーニャでは優勝したアルベルト・コンタドール(26、スペイン=アスタナ)に続く2位の成績を挙げ、今年は参戦した3戦(ツアー・オブ・カリフォルニア、ブエルタ・ア・カスティーア・イ・レオン、ツアー・オブ・ギラ)とも総合優勝している実力の持ち主だが、勝利者としての名声はまだ得ていない。ダニーロ・ディルーカ(33、イタリア=LPRブレークス)は「ライプハイマーがアタックしているのを見たことがない。もしジロを勝ちたいなら今、それをやるしかない」と言う。

 また、メンチョフは「疑いなく、アームストロングがライプハイマーにとって重要な存在だ。みんなそれは分かっている」としている。6分42秒遅れで12位となり総合争いから脱落した感のあるランス・アームストロング(37、米国=アスタナ)がライプハイマーのためのアシストをすることが、今後の展開の鍵を握りそうだ。