女子48キロ級で3大会ぶりの女王返り咲きを狙った浅見八瑠奈(27=コマツ)は銀メダルに終わった。3回戦で世界ランク1位の宿敵ムンフバット(モンゴル)に競り勝ったが、決勝で昨年準優勝のパレト(アルゼンチン)に指導の差で敗れた。昨年覇者の近藤亜美(20)は3位決定戦に勝って銅メダル。16年リオデジャネイロ五輪の代表レースで、両者ともリードできなかった。

 2連覇を狙った近藤は3位にとどまった。相手にデータが少なかった昨年は、持ち味の思い切り良い払い腰が決まったが、今年は初戦から大苦戦。徹底研究され、準々決勝で指導差で敗れた。新谷コーチから「銅は金と同じということ」とハッパをかけられた3位決定戦では抑え込みで一本勝ちも、「追うより追われる方が大変だった。このままではだめ」と目を赤く腫らした。2人の五輪代表争いに南條監督は「2人とも金を取れなかった。これからの戦いが影響してくる」と、大きな差を認めなかった。