2連覇を狙う世界6位の錦織圭(25=日清食品)が、世界38位のチョリッチ(18=クロアチア)を破り2回戦に駒を進めた。

 勢いある若き新星チョリッチの前に、序盤は苦しい立ち上がりだった。第1セットの第1ゲームでいきなりブレークを許すなど、苦しい展開。2-6で第1セットを落とし、気持ちを切り替えた。

 「自分(の状態)が悪いのはわかっていた。修正できれば勝つチャンスがあると思ったので、第1セットのことは忘れて2セット目以降をプレーすることができた」。

 第2セットでは第2ゲームで錦織が先にブレークすると、その勢いのまま6-1と押し切り最終セットへ。第3セットでも、集中力を切らしミスの目立つチョリッチを寄せつけることなく、6-2と圧倒して堂々の逆転勝利を収めた。

 錦織は「攻め急いで、決めきれなかった。第2セットから落ち着いて、こうやっていいスコアで勝つことができた」と安堵の様子で振り返った。日本でプレーする唯一の大会とあって「これだけのお客さんの中でプレーできるのは幸せなこと。週末に向けて、いいテニスを見せていけるようにしたい」と意気込んだ。

 2回戦では米国のクエリーと対戦する。