ラグビーW杯イングランド大会で、日本代表の1次リーグ敗退が決まった。日本が所属するB組でスコットランドがサモアを下して2位となり、準々決勝に進出。日本は米国との最終戦を前に3位が決まり、8大会連続で決勝トーナメント進出を逃した。

 日本は、スコットランド戦の開始前に、米国戦の会場であるキングスホルム・スタジアムで米国戦に向けた調整を行った。サモアがスコットランドをリードした前半には、選手がいるとみられるロッカールームから歓声が漏れ聞こえた。宿舎に戻ると、一部選手は広い部屋に集まって興奮気味に観戦したという。一進一退の攻防で、サモアが追いついて引き分けで終われば日本に8強の可能性も残った際どい勝負だった。

 試合結果を聞いたジョーンズ・ヘッドコーチは日本協会を通じて「まず初めにスコットランド代表、おめでとうございます。ただ、この結果で我々のやるべきことは特に変わらない。明日の米国代表戦に勝利して、W杯で初めて3勝しながらも準々決勝に進出できなかったチームになるでしょう。素晴らしい大会を過ごしているので、選手たちは最後まで任務を果たしてくれるだろう」というコメントを出した。

 日本は米国戦に勝利すれば3勝1敗。過去7大会で3勝したチームがベスト8に進めなかった例はなく、史上初のケースになる。