体操の世界選手権(23日開幕・英グラスゴー)に出場する日本男子代表が13日、羽田空港から事前合宿地のフランスへ出発した。来年のリオデジャネイロ五輪予選を兼ねる大会で、個人総合6連覇が懸かるエースの内村航平(26=コナミスポーツク)は「団体総合の金メダルしか見ていない」と話し、37年ぶりの頂点を最大の目標に掲げた。

 その鍵が「バリバリやらないこと」。フランスの練習場は、12年ロンドン五輪と同じ。当時、鉄棒の感覚が合わないと感じながら、無理やり合わせ、本番で落下した。苦い思い出を材料に「今回は特別整えない」と、あえて練習量を抑える。出発前にしても高揚感はない。「別に出発は何とも思ってないですね。でも、しっかりした準備できたからかな。それだけ自信があるのかな」。さらりと言う姿が頼もしかった。