男子テニスで世界6位の錦織圭(25=日清食品)が、26日開幕のスイス室内(バーゼル)を欠場することが23日、分かった。錦織のマネジメント会社によると、欠場理由は「右肩の故障」。11月2日からのマスターズ大会パリ室内には出場予定だ。

 錦織は、11月15日に開幕する年間上位8人だけが資格のあるATPツアー・ファイナルに2年連続での出場を目指している。出場権争いは現在7位。スイスは出場しても、決勝に進まない限り点が加算されないため「パリと最終戦に向けた休養」(同会社)というのが本音だ。

 26日発表の最新出場権争いでは7位維持が確定。残り2週で錦織を抜けるのは、23日時点でフェレール、ガスケ、アンダーソンの3人だけ。それも、26日発表の得点で9位と最少でも1150点差と、まだ大きなリードがある。パリで普通に戦えば、最終戦出場は濃厚だ。

 ◆出場権争い 出場できる8人のうち、すでに6人が決定。残り2枠を錦織を含む4人で争う。現在9位以下で出場圏内のガスケ、アンダーソンが、今週と来週優勝した場合、ガスケは3150点、アンダーソンは3205点となる。錦織とは約750点差で最後のパリに出場となる。パリは優勝すれば1000点。2人のどちらかが優勝しても、錦織は4強で出場権が確定する。