ライフル射撃男子ラピッドファイアピストルのアジア予選(デリー)でリオデジャネイロ五輪出場権を獲得した秋山輝吉(44=宮城県警)と森栄太(32=自衛隊)が30日、インドから成田空港に帰国し、2人でリオ本番での金と銀メダル獲得を目標に掲げた。

 日本人初のW杯優勝経験もある、今大会優勝の秋山は「4年前のロンドン五輪では、ほんの少しのところで(出場権を)逃したので、その悔しさをバネにやっととれたなと、うれしい気持ち」。3位だった森も「あまり実感がなかったけれど、サポートしていただいた方に出迎えていただき、喜びが込み上げてきた」と笑顔を見せた。同種目での日本人2人の出場権獲得は初の快挙となった。84年ロサンゼルス五輪では、蒲池猛男が日本射撃界初の金メダルを獲得している。

 2人は同じイノシシ年生まれ。秋山は「猪突(ちょとつ)猛進型でリオに一緒に突き進みます。そりゃあ僕が金メダルで」と決意した。射撃でのリオ五輪出場権は松田智幸(神奈川県警)、山下敏和(自衛隊)、中山由起枝(日立建機)に続く5人目となった。