3連覇に残り2勝だ! 世界6位の錦織圭(26=日清食品)が3年連続の4強入りを決めた。同30位のアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)に7-5、6-0でストレート勝ち。第1セット4本のセットポイントを奪われながら、9ゲーム連取などでセットを与えず。準決勝では、昨年の全米1回戦で敗れた22位のブノワ・ペア(フランス)と対戦する。

 相手の攻撃的なプレーに手を焼いた。両者サービスキープで第1セット4-5。迎えた第10ゲーム、錦織は土壇場でギアが入った。4本のブレークポイントをしのぎ、ようやく得たアドバンテージを決めて5-5。ここから一気に9ゲームを連取し、第2セットは完封した。「タフな選手で、とてもトリッキー。集中して勝機を見いだすことが大事になる」と語っていた通りの展開だった。

 次戦は「錦織キラー」ペアとの対戦。昨年8月の全米初戦で敗れると、続く10月の楽天オープン準決勝も逆転負け。全米以降、勝ちきれないスランプの引き金となった相手だが、13連勝中の今大会で負けるわけにはいかない。