アジア・オリンピック評議会(OCA)と日本オリンピック委員会(JOC)による評価委員会は21日、2026年夏季アジア大会の開催地に立候補した愛知県と名古屋市の競技施設などを視察した。

 記者会見に出席したOCAのティモシー・ツンティン・フォック副会長は「選手第一という考えがあり、適切で十分以上の施設がそろっている。ポジティブな報告書をOCAに提出したい」と高い評価を口にした。

 フォック副会長やJOCの竹田恒和会長ら10人が委員を務め、県と市がメイン会場に挙げているパロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂区)の改築予定の説明を受けたほか、選手村候補地などを訪れた。開催地としての適性を判断するため、22日も豊田スタジアム(豊田市)などを訪問する予定。

 開催地はJOC理事会による国内候補都市の選出を経て、9月のOCA総会(ベトナム・ダナン)で決定する見通し。愛知県の大村秀章知事は「重要なステップ。今回出た意見を参考に開催内容を充実させ、地域一丸となって招致活動に取り組んでいく」と話した。