2020年東京五輪の追加種目に決まったサーフィンの全日本選手権が24日、愛知県田原市で開催され、決定後初の国内主要大会に出場した選手が熱戦を繰り広げた。出場者は巧みにボードを操り、華麗なターンやジャンプで果敢に波に挑んだ。

 今大会も含めて注目度が上がっている。日本サーフィン連盟の酒井厚志理事長(57)は「魅力を知ってもらえるいい機会だ」と歓迎する。日本代表のスポンサーに就きたいという企業やサーフィンで町をPRしたいという行政などから既に問い合わせがあったという。

 選手のモチベーションも高い。日本代表の強化指定選手に選ばれている藤沼佳太郎選手(16)は「東京五輪は年齢もちょうど20歳。そこで活躍したい。それまでにもっとレベルを上げないと」と目を輝かせた。

 今大会は28日まで行われ、10~69歳の男女約880人が参加する予定。サーフボードの長さや性別、年齢に分かれ、スピード、技の難易度などを競い合う。酒井理事長は「サーフィンはファッションとしての格好良さなどカルチャーの側面もあるし、ルールを知ればスポーツの側面でも楽しめる。もっとファン層を広げていきたい」と話した。