フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ(21日開幕)に出場する宇野昌磨(18=中京大)が19日、米国・シカゴの会場近くで行った練習を公開。曲を通したショートプログラム(SP)、フリー両方で4回転フリップを成功させるなど好調をうかがわせた。

 今回は、昨季米国での試合で苦しんだ時差ぼけ対策として一足早く13日にシカゴ入り。最初の3日間は睡眠誘発剤を飲み、時差を調整。その後はプールやジムに行ったり、同行してくれた弟と外でサッカーをするなど、楽しく運動することで体を米国時間にならしてきた。

 米国は、日本とほぼ昼夜逆転。夜一睡も出来ず、昼間に猛烈な眠気に襲われる状態のまま臨んだ昨季のUSインターナショナル、GPスケートアメリカでは体が思うように動かなかった。だが、時差調整に努めた今回は、試合を翌々日に控え「時差ぼけが全くない」と効果を実感。「日本と同じ調子で臨める。ちゃんと調整した甲斐がある」とうれしそうだった。