全日本スキー連盟(SAJ)は26日、東京都内で記者会見を開き、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)の未成年の2選手が今年2月に国内で飲酒していたと発表した。居合わせた成人の2選手とともに処分を検討する。4人ともSAJの強化指定選手だった。

 SAJは4月にもスノーボード男子スロープスタイルで強化指定を受けていた未成年選手2人が米国遠征中に大麻を使用したとして処分した。

 HPの未成年の2人は2月20日夜、札幌市で行われた全日本選手権の打ち上げとして同市内のクラブで酒を飲んだ。成人の2人は同じ店を訪れていたが、黙認したという。

 5月中旬に関係者の指摘で発覚した。公表に約5カ月かかった理由について、SAJは4人が受給していた日本スポーツ振興センター(JSC)のアスリート助成金の返還を検討していたためと説明。スポーツ庁とJSCから指導があり、急きょ記者会見したとしている。北野貴裕会長は「対応が遅れたと反省している」と述べた。

 4選手を含めたHPのナショナルチーム全体が現在は合宿や遠征などの活動を自粛している。処分については11月の理事会で決定する方針。