東北福祉大が39年連続出場になる全日本バレーボール大学女子選手権で、96年以来20年ぶりの全国制覇を狙う。大会第3日の明日12月1日、決勝トーナメント2回戦から登場する。東北地区大学リーグは昨春から無敗の4季連続優勝。今年も東北王者として全国に乗り込む。6月の東日本大学選手権で16年ぶり3度目の優勝を決めて波に乗った。リベロ斎藤加奈子主将(4年)を含む先発7人全員が昨年からのレギュラー。アタッカー6人の平均身長170センチと高さはないが、相手ブロックを惑わす「1トス攻撃」と「遅い速攻(タイミングをずらす)」で活路を開く。東日本インカレMVPの斎藤主将は「コンビとレシーブ力で勝負したい」と闘志を燃やす。

 全国の「高さ」に対してコンビバレーで対抗。司令塔の2年生セッター沢田由佳が多彩なトスワークで相手ブロックをほんろうする。堀井有蘭と鎌田彩花の4年生センター2人を軸にした「遅い速攻」は昨年からの武器。滞空時間を生かして相手ブロックのタイミングを外し、ブロックアウトも誘う。さらに今年は「1トス攻撃」もオプションに加わった。正確なレシーブと直結する2段トスで相手ブロックをかわす。沢田は「ライト攻撃や時間差も組み合わせたい」と司令塔の役割を果たす。

 先輩の活躍も追い風にする。今夏、日本代表リベロのOG佐藤あり紗(27=日立)がリオ五輪出場。来春、V・プレミアチーム入りが内定している斎藤主将は「刺激になります。目標は大学日本一です」と、大学生活の集大成にする。【佐々木雄高】