国際体操連盟(FIG)の新会長に就任した渡辺守成氏や体操ニッポンの礎を築いて文化功労者に選ばれた小野喬氏らを祝う会が18日、東京都内で開かれ、アジア人初のFIG会長の渡辺氏は「いつまでも体操選手が輝ける世界をつくっていきたい」と抱負を述べた。

 五輪4大会に出場し、金メダル5個を手にした小野氏は「1964年の東京五輪は成功裏に終わった。(2020年の)東京五輪に向け、スポーツ界が団結していく必要がある」と語った。

 リオデジャネイロ五輪男子団体総合で12年ぶりに金メダルを獲得した日本代表は紫綬褒章を受章し、昨年の体操界は明るいニュースが続いた。五輪で個人総合との2冠を達成し、プロに転向した内村航平は「守成さんと一緒に体操をメジャーにしていきたい」と競技普及への思いを口にした。

 東京運動記者クラブ体操分科会の表彰も行われ、最優秀選手賞は内村、白井健三(日体大)加藤凌平、田中佑典、山室光史(以上コナミスポーツ)の五輪男子団体総合メンバーが受賞した。