リオデジャネイロ五輪男子シングルス銅メダルの水谷隼(27=ビーコン・ラボ)が史上最多9度目の優勝へ好発進した。

 スーパーシードとして4回戦から登場し、加藤悠二(25)に4-1と完勝。吉田雅己(22=愛工大)と組んだダブルスでも4回戦を突破し、連覇へ好スタートを切った。

 今大会初戦となった男子シングルス4回戦。第1ゲームこそ「気持ちが緩んで」落としたが、その後は立て直す。残り4ゲームはすべて5失点以下に抑えて逆転勝利。試合後は「(体は)かなり仕上がっている。皆さんの期待に応えられる結果を残せる」と、史上最多9度目の優勝宣言まで飛び出した。

 20日の5回戦からは日本代表のトップクラスの選手とのつぶし合いが始まる。「受け身にならず、格上と思ってプレーする」。女子同様、男子も若手の台頭は著しい。「まだまだ負けない。世代交代はさせない」と力強かった。