国際オリンピック委員会(IOC)は17日、韓国・平昌で理事会を開き、20年東京五輪の野球・ソフトボールの一部試合を福島県で開催する計画について、大会組織委員会が提案した県営あづま球場(福島市)を会場とすることを全会一致で決めた。東日本大震災の復興支援を後押しする。

 福島県の内堀雅雄知事は開催決定の電話連絡に「重く受け止め、東京五輪の成功に向けて全力で取り組んでいきたい」と答えた。会見では「多くの支援を受けた世界のみなさんにありがとうのメッセージを送りたい。地震、津波、原発事故、風評被害の複合災害を受けた県として、復興が進んでいる姿と前に向かう姿を発信したい」と話した。球場の改修が前提となっていることについては「費用は一定の枠内で収める。復興の阻害要因にならないように対応する」と述べた。