女子テニスの世界ランキング1位、セリーナ・ウィリアムズ(米国)が24日、自身の写真共有アプリ「インスタグラム」で元男子スター選手のイリ・ナスターゼ氏(ルーマニア)の人種差別的発言を非難した。ロイター通信などが伝えた。

 報道によると、70歳のナスターゼ氏は黒人選手のS・ウィリアムズの妊娠公表に関して報道陣に「赤ん坊の肌が何色になるか見てみよう。ミルクチョコレートか」と発言していた。S・ウィリアムズは「生まれてくる子に対して人種差別発言をするナスターゼ氏のような人がいる社会だと知って失望している」などとコメントしている。

 ナスターゼ氏はルーマニア代表の監督として臨んだ女子国別対抗戦フェド杯の英国戦(22、23日)で、相手選手に暴言を浴びせたとして国際テニス連盟(ITF)から資格停止の暫定処分を受けている。