日本大学アメリカンフットボール部の、悪質な反則問題に関する、日大アメフト部第三者委員会が30日、都内で最終報告記者会見を開いた。

 第三者委員会は、日大が同委員会の設置方針を決めながら、辞任した内田正人前監督と井上奨前コーチの記者会見を主催し、両者の一方的な弁解を世間に喧伝したと批判した。さらに、日大がそうした会見を開いたのみならず、両氏に対する刑事事件の弁護費用を、日大が負担する案があったことを指摘。その一連の動きを「常識外れな発想」と痛烈に批判した。

 第三者委員会は、悪質な反則行為がなされた5月6日の関西学院大との定期戦の試合映像が、インターネット上で公開、拡散されていく中で、試合から約10日を過ぎてからの対応は、当事者の内田前監督の意向を反映し、遅延したもので、内容もずさんだったと厳しく批判した。