<フィギュアスケート:世界選手権>◇20日◇女子フリー◇スウェーデン・イエーテボリ

 女子フリー前に棄権するといわれていた昨季の優勝者、安藤美姫(トヨタ自動車)は一転出場したが、演技途中で棄権となった。

 この日午前の練習前に、大会前のオランダ合宿で痛めた左ふくらはぎ痛が再発。練習を冒頭の10分で切り上げ、モロゾフ・コーチらと話し合い棄権する方向で調整。国際連盟に出す書類を作成したが、提出する課程で安藤が書類に必要な自身の署名を拒否。夕方のフリーの競技開始直前に、急きょ出場する意向を表した。

 日本連盟の伊東秀仁フィギュア強化部長は「演技前の6分間練習をとりあえず行う。そこで状態を見て無理なら棄権するが、現時点では出る方向」と話していた。

 安藤は最初のジャンプが単発となり、次のジャンプで転倒。その後、演技を断念した。