北京五輪の陸上男子ハンマー投げで2、3位になったベラルーシの2選手が競技後のドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示していたことが3日、明らかになった。関係者によると予備検体の検査でも陽性反応が出ており、近日中に違反が確定する見通し。その場合は両選手が失格となり、5位の室伏広治(33=ミズノ)が繰り上がりで銅メダルを獲得する。

 陽性反応を示したのは2位のワジム・デビャトフスキーと3位のイワン・チホン。チホンの代理人は「(筋肉増強効果のある)テストステロンの数値に問題があったと聞いている。ベラルーシ陸連が対応している」と述べた。

 室伏は2004年アテネ五輪でも、当初は1位だったアドリアン・アヌシュ(ハンガリー)がドーピング違反で失格となり、順位が繰り上がって金メダルとなった経緯がある。