<スキー:世界ノルディック>◇8日目◇26日◇チェコ・リベレツ

 複合団体の表彰式がリベレツの旧市庁舎前広場で行われ、1995年大会以来14年ぶりに世界一となった日本の小林範仁、湊祐介(ともに東京美装)加藤大平(サッポロノルディックク)渡部暁斗(早大)が輝く金メダルを受け取った。

 リーダー格の小林から順に雪の結晶をかたどったメダルを受け取った4人は、晴れやかな笑顔を浮かべ、広場を埋め尽くした観衆に向かってガッツポーズを繰り返した。4人はメーンポールに掲揚された日の丸を誇らしげに見つめながら、君が代を歌った。

 複合チームのスポンサーにもなっている日本企業のリベレツ駐在の社員も大勢、表彰式に駆けつけて喜びを分かち合った。大きな日の丸を持った沖嘉尋さん(50)は「誇りですよ。きょうは堂々とこの旗を背負って町中を歩きたい」と興奮を隠せない様子だった。

 国際スキー連盟(FIS)複合統括責任者のウルリヒ・ウェーリング氏は「日本にとって復活のきっかけになる試合だ。若い彼らには多くの可能性がある」とたたえた。