<テニス:全米オープン>◇2日目◇8月31日(日本時間9月1日)◇ニューヨーク・ナショナルテニスセンター

 世界51位のクルム伊達公子(39=エステティックTBC)が、09年全仏女王の前に屈した。同13位のスベトラナ・クズネツォワ(25)との初戦で、第2セットを奪ったが、2-6、6-4、1-6で敗れ、96年以来14年ぶりの本戦出場を勝利で飾ることはできなかった。

 クルム伊達は、第1セットの2オールから4ゲームを連続して失った。第2セットに入ると、第1サーブの確率が落ちたクズネツォワから主導権を奪った。しかし、同セットを取るのが精いっぱいで、最終セットは力尽きた。

 2週前にモントリオールの大会で痛めた左太ももは「テーピングも必要がないぐらい元気」。世界13位との強豪とフルセット戦ったことで、敗れたとはいえ「やるべきことはある程度できた。手応えもある」と自信が増した。「それでも勝てないというのが、今の実力」と敗戦にも納得していた。