<テニス:全豪オープン>◇3日目◇19日◇オーストラリア、メルボルン・ナショナルテニスセンター◇男子シングルス2回戦

 世界82位の錦織圭(21=ソニー)が、全豪の日本男子として65年石黒修以来46年ぶりの3回戦進出を遂げた。同36位のフロリアン・マイヤー(27=ドイツ)に第3セットを落としたが、6ー4、6-3、0-6、6-3の2時間24分で勝ち「理想とするテニスで勝てたので本当にうれしい」と、勝利の瞬間、「カモーン!」と雄たけびを挙げるほど、全身で喜びを表した。

 錦織は、第1、2セットともに安定したストロークの中に、持ち味のフォアの強打を織り交ぜ、初戦でシードを破ったマイヤーを圧倒した。第3セットは「集中が切れてしまった」と、途中で第4セットに気持ちを切り替えた。立て直しに成功した錦織は、第4ゲームでマイヤーのサーブを破ると、そのまま最後まで押し切った。「1回戦を勝って余裕も出てきた」。次戦は、同9位のベルダスコ(スペイン)と対戦する。