東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県が、10月の山口国体に例年通り参加する方針を固めたことが9日、分かった。各県の関係者によると、派遣する選手団の規模も例年並みを予定している。

 宮城県体協の千葉伸洋専務理事は「参加見送りの可能性もあったが、派遣できる方針になった」と述べ、昨年の千葉国体と同じ600人程度の選手団派遣を目指すという。岩手県体協は「昨年と同様に約500人の選手団を想定しており、派遣費として予算も通常通りの約7600万円になる」と説明。福島県も昨年並みの450人前後を派遣したいという。

 被災3県に対しては、山口県の二井関成知事が参加選手の旅費や宿泊費の援助を提案し、日本体協と文部科学省にも協力を求めている。

 震災の影響で、山口国体の予選となる国体東北ブロック大会は宮城県での単独開催が困難になり、東北の他県にも振り分けて開催する。