世界60位の錦織圭(21=ソニー)が体調不良から完全復帰だ。テニスの4大大会今季第2戦はパリで22日に開幕する。初日に登場予定の錦織は、前日21日のこの日、06年全豪準優勝のバグダティスと1時間練習。「テニスは好調。後は体力ですかね」と、前哨戦のローマで起こした腹痛も完治し、元気な姿を見せた。

 世界113位の添田豪(26=空旅ドットコム)も本戦入り。日本男子が、予選からや推薦出場ではなく、世界ランクで2人も直接本戦入りしたのは76年全仏の九鬼潤、神和住純以来35年ぶり。錦織も「本当に刺激になる」。初戦に対戦する同56位の盧彦勲(台湾)とのアジア対決に「そんなに癖もない相手。ストロークで崩していきたい」と初戦突破に燃えていた。

 また女子シングルス1回戦に出場するクルム伊達公子(40=エステティックTBC)や森田あゆみ(21=キヤノン)の初戦は第2日以降となった。40歳のクルム伊達は第1シードで20歳のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦し、森田はフランス選手を相手に全仏初勝利を目指す。

 男子シングルスで2連覇を狙う第1シードのラファエル・ナダル(24=スペイン)は初戦でジョン・イスナー(26=米国)と顔を合わせる。大会の賞金総額は1752万ユーロ(約20億3000万円)。