<体操:全日本ジュニア選手権>◇最終日◇17日◇横浜文化体育館◇男女個人総合

 世界選手権代表候補で、138センチと代表候補の中で最も小柄な寺本明日香(15=レジックスポーツ)が、9日の高校総体に続き個人総合で圧勝した。2位に3・700点差をつけた57・700点で「高校総体よりもうまくできた」と笑顔だ。課題だった着地も、4種目すべてで、ぴたりと決め、「ここでもし負けたら、世界選手権でできるのかな」という不安も吹き飛ばした。

 昨年、8月に痛めた左足首はまだ痛みがある。この日も痛み止めを飲んでの演技だが「うまく痛みと付き合っていくことも覚えた」と、10月の世界選手権に向け、小さな体に、またひとつ大きな自信が宿った。

 また男子個人総合は野々村笙吾(市船橋高ク)が合計90・500点で2連覇。団体総合の男子は市船橋高ク、女子は京都ジャンピングクが優勝した。