柔道の国際大会は16~18日のグランプリ大会(青島=中国)で2011年の全日程を終了し、国際柔道連盟(IJF)は19日、ロンドン五輪出場権が懸かる最新の世界ランキングを発表した。日本勢は男女全14階級で出場権獲得圏内をキープした。

 来年4月末時点で男子は22位、女子は14位以内に入れば、当該選手の国・地域は五輪出場枠を得る。ランク圏内に入っている選手に限られるが、誰を代表に選ぶかは当該国・地域連盟の判断に委ねられる。

 日本勢は6人が1位に立った。女子は世界選手権2連覇の浅見八瑠奈(23=コマツ)がトップを独走する48キロ級など、4階級で1、2位を独占。52キロ級の中村美里(22=三井住友海上)と57キロ級の佐藤愛子(28=了徳寺学園職)の世界女王2人が2位に甘んじる層の厚さだ。

 充実の布陣を率いる女子の園田隆二監督(38)は「五輪で金メダルに近づける選手を代表に選ぶ。オンリーワンを作っていきたい」と自信を漂わせた。

 女子に比べて元気のない男子だが、73キロ級の中矢力(22=東海大)と100キロ級の穴井隆将(27=天理大職)が1位に立つ。

 来年の国際大会は1月のマスターズ大会(アルマトイ=カザフスタン)で再開し、世界ランク上位者が出場する。五輪と世界選手権以外では最もポイントが高く、変動があるかもしれない。