文部科学省主催のスポーツ功労者、功労団体表彰が27日、都内で行われ、昨年9月の岐阜国体で男子200メートル平泳ぎの世界新記録を出した山口観弘(18=東洋大)らが表彰を受けた。世界新記録樹立後は不振に苦しみ、今夏の世界選手権(バルセロナ)でもメダル獲得はならなかった。それでも泳ぎ自体にはやっと手ごたえを感じ始めている。

 同学年の萩野公介(19=同)は7種目に挑戦し2つの銀メダル、瀬戸大也(19=JSS毛呂山)は400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した。「置いていかれた。自分もメダルが欲しいし、心に火が付いた」と刺激を受けた。今季は全日本学生選手権(9月6日開幕、広島)と東京国体(同13日開幕)に出場する。「難しいかもしれないが、自己ベストを目指したい」。もう自らの世界記録を重荷にはしない。