各界から集まった2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の理事は、重責を担う緊張感と未来を創造する期待感が入り交じった表情だった。26日に東京都内で開かれた理事会の冒頭で出席者全員が決意表明し、写真家の蜷川実花さん(41)は「息子が12歳になった時にどんな希望と夢を見せられるのかなと今からどきどきしている」と目を輝かせた。

 作詞家の秋元康氏(55)は父親と見た1964年東京五輪の記憶をたどり「昭和のあのころはきらきらと輝いていた。(思い出を)リレーしてプレゼントする側になれればいい」と神妙な面持ちで抱負を語った。

 6年後の五輪が目指すのは「選手第一の大会」。体操女子でロンドン五輪に出場した田中理恵さん(26)は「アスリート目線でしっかり意見を言えるように頑張りたい」、パラリンピック競泳金メダリストの成田真由美さん(43)は「障害者スポーツを身近に感じてもらうために発言していきたい」と頼もしかった。