全日本2連覇中で、北京五輪体操日本女子代表を目指す鶴見虹子(こうこ・15=朝日生命ク)が、北京に向けたゆか運動で使うオリジナル曲を初披露した。朝日生命は6日、報道陣に都内で練習を公開。鶴見のゆかの曲は、中国の著名な音楽家である呉汝俊(ウー・ルー・チン)に、女子の塚原千恵子監督が依頼し、1カ月前に完成したばかり。原曲の「バンブーフォレスト」から抜粋し、ドラと京胡(中国の弦楽器)が奏でるオリジナル曲だ。

 呉氏は、わざわざ2度も練習場に足を運び、鶴見の演技を頭にたたき込んだ。名前の「虹」をイメージし、つくりあげた。鶴見は「すごくうれしい」と喜びを隠せない。振り付けも、指の動きなどは中国の京劇をイメージし、中国一色のゆか運動となる。4月からは通信制の大智学園高を選び、五輪に向け体操漬けの生活が始まる。少しでも、北京の観客を味方に付け、オリジナル曲で栄光に「虹」をかけたいところだ。