<bjリーグ:仙台89ERS90-78新潟アルビレックスBB>◇最終(第52)戦◇26日◇仙台市体育館

 仙台89ERSが4シーズン目で初めて、最終戦の勝利を収めた。新潟アルビレックスBBを90-78で破り、31勝21敗の東地区3位でレギュラーシーズンを終えた。浜口炎ヘッドコーチ(HC=39)が課題に挙げていた守備が修正され、前日の試合から失点を18点減らした。東地区準決勝(5月9、10日=東京・有明コロシアム)へ弾みをつけた。

 選手の笑顔がはじけた。初めて勝利でシーズンを終え日下主将は「(気分が)全然違う。いい形でプレーオフに臨める」と上機嫌。浜口HCは「よく頑張った。素晴らしい形でシーズンを終えた」とたたえた。

 「今日のような試合ができれば東京戦もいける」と日下。この日はチームディフェンスを修正し、前日8だった新潟のターンオーバーを21に増やした。東地区準決勝の東京戦へ向け、格好の想定試合となった。

 その大一番のキーポイントを浜口HCは「クリス・ホルムのリバウンド」と明言。そのホルムは今季のリバウンド王(1試合平均15・6本)を決め、チーム史上初の個人タイトルを獲得した。「キーマンだということは自覚している」とホルム。東京戦までに、チームメートと釣りに行き、リフレッシュして臨む。

 東地区3位について「去年は1位で、追われる立場でプレーオフに臨んだ。今年は挑戦者の気持ち」と日下。前半戦は12勝14敗と負け越したが浜口HCは「フロントが協力してくれて戦力が整った」とウェブ、ペッパーズの加入後、19勝7敗の後半戦を評価した。最高の形でレギュラーシーズンを終え、この勢いを東京にぶつける。【三須一紀】