【ソチ(ロシア)21日=田口潤】OBの北島康介、内村航平に続け-。日体大が来月入学する高木美帆(18=帯広南商高3年)に徹底した英才教育を施すことが分かった。五輪4大会連続出場した日体大スケート部長の青柳徹氏(44)が専任コーチに就任。来年ソチ大会でメダル、18年韓国・平昌大会で金メダル獲得に導く。

 青柳氏は88年カルガリーから98年長野まで4大会連続出場し、エースとして日本中長距離界を引っ張ってきた。現役時代は自らを「オリンピックドランカー」と称するなど、五輪の魅力を知り尽くす。引退後は00年から2年間、スケート王国オランダに留学。心技両面で頼れる指導者だ。

 日体大は2年前の松浪健四郎理事長就任から運動部の再強化を図る。1月の箱根駅伝は実質最下位から優勝。今月に入ると将来の野球部監督を見据えて野村克也氏を客員教授に招いた。高木の英才教育も松浪理事長の号令のもと、体制が整えられている。

 この日から開幕したプレ五輪の世界距離別選手権は高校生最後の大会。高木は今日22日の1500メートルと最終日24日の団体追い抜きに出場する。「ソチでは上位を狙っていきます」。中学生代表から3年。2度目の大舞台では女子大生代表として表彰台に立つ。