<柔道:世界選手権>◇10日◇女子70キロ級◇東京・代々木第1体育館

 女子70キロ級の国原頼子(24=自衛隊体育学校)が、初出場の世界選手権出場で銅メダルを獲得した。準決勝でドコス(フランス)に敗れたが、3位決定戦では終始リード。1分すぎにあげた有効のポイントを守って、格下のブランコ(スペイン)を下した。ただ今年の1月に韓国で行われたマスターズ大会でドコスに勝っているだけに「何もさせてもらえなかった。自分の柔道をさせてもらえなかった」と悔やんだ。自衛隊では、今年の4月に3等陸尉の幹部職に任官したばかり。数多くの五輪選手を出した自衛隊体育学校だが、柔道の世界選手権代表は国原が初めて。「1本を取る気持ちを忘れないで、今度は世界一になりたい」と、厳しい視線で世界を見つめていた。