大麻所持の疑いで大相撲の幕内力士若ノ鵬容疑者が逮捕されたことについて、鈴木恒夫文部科学相は19日、記者団に「国技といわれる相撲の世界で前代未聞の事件だ。驚いたし、遺憾の極みだ」と述べた。

 その上で「日本相撲協会から対応策の報告を受け、内容が十分かどうか見極めたい」と語り、必要があれば監督官庁として協会を指導する考えを示した。

 相撲協会からは18日、文科省の担当課に「事実関係を調査し、適切に対応する」との連絡があったという。

 鈴木氏は「相撲の国際化に合わせ、(相撲協会の)運営、管理態勢を立て直してほしい。報告はできるだけ早いほうがいい」と強調。容疑者の師匠である間垣親方ら指導者には「上に立つものとして反省してほしい」と指摘した。