大相撲の十両力士、若麒麟真一(本名・鈴川真一)容疑者(25)の大麻所持容疑事件で、若麒麟容疑者が神奈川県警の調べに、逮捕時の洋服姿について「力士だとばれたくなかった」と供述していることが2日、分かった。

 逮捕現場となった東京・六本木の音楽CD販売店の事務所は、ヒップホップ音楽の関係者が出入りしており、県警は同容疑者が身分を隠して頻繁に足を運んでいたとみている。

 県警によると、若麒麟容疑者は逮捕時、黒のTシャツに黒いスエット姿で、つばのないナイロン製の帽子をかぶり、まげを隠していた。こうした服装は、ヒップホップ音楽を愛好する若者の間で多く見られるという。

 同容疑者はヒップホップ音楽が好きで、この事務所には3年前から出入りするようになり、事務所で大麻を吸ったと供述。力士は普段、着物か浴衣姿で外出するのが不文律で、師匠の尾車親方からは「ちゃんとした格好をしろ」と普段からたびたび注意されていたと説明している。