日本相撲協会の生活指導部特別委員会が作成していた力士の常識や礼儀作法などを記したマニュアル本とDVDが既に完成し、24日から力士らに配布していたことが28日に分かった。伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)によれば、秋場所番付発表の31日までには全協会員に配り終える予定。

 大麻事件など一連の不祥事を受けて作成されたマニュアル本は「協会員のあり方」とのタイトルで、50ページ近くにわたってアンチドーピングや薬物禁止規定についても記されている。7月の相撲協会理事会で承認を受けているが、今後も状況を見ながら改訂していく予定で、伊勢ノ海委員長は「内容的には今回がすべてではない」と話した。