大相撲名古屋場所で暴力団関係者が観戦した問題に木瀬親方(元幕内肥後ノ海)が関与したとして、閉鎖となった木瀬部屋を受け入れた北の湖部屋が5日、申し合いげいこを開始した。すでに3日から、しこやすり足などの基礎体力づくりでけいこは行っていたが、角界一の大所帯の46人となってから、本格的なけいこはこの日が最初。序二段以下の力士は午前5時半からストレッチなどの準備運動を始め、申し合いは午前7時スタート。関取衆の申し合い、その後のしこなどでけいこが終わったのは、午前11時半近くになっていた。

 部屋頭の幕内北太樹は、けいこ場に現れてから3時間以上経過してようやく申し合い開始と、待ち時間は長かったが「関取衆も増えて、充実したけいこができた」と満足した様子だった。北の湖親方(元横綱)は「中だるみした時間があって、待ち疲れした様子は感じた」と話し、効率よいけいこを今後の課題に掲げていた。