大相撲の八百長問題を調べる日本相撲協会の特別調査委員会が、八百長メールをやりとりした4人の中で唯一関与を否定している十両清瀬海(26=北の湖)について、関与を認定せざるを得ないと臨時理事会に報告したことが6日、関係者の話で分かった。

 清瀬海は昨年5月の夏場所3日目(10日)の前夜に対戦相手の春日錦(現竹縄親方)へ「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」とのメールを送信。春日錦からは「了解致しました!

 では流れで少しは踏ん張るよ」と返信され、八百長をうかがわせる内容だった。3日目は清瀬海が春日錦に勝った。

 2日の理事会での聴取で八百長への関与を認めた竹縄親方に対し、清瀬海は否定。その後の特別調査委による面接でも否定したが、特別調査委は「状況を考慮すれば認定せざるを得ない」と判断したという。理事会も同意した。今後は昨年夏場所当時の師匠、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からも事情を聴いて早急に調査を進める。(共同)