大相撲の八百長問題で、幕内光龍(27=花籠)が、特別調査委員会から八百長関与を認定されていたことが29日、関係者の話で分かった。幕内力士の関与認定が判明するのは、猛虎浪(立浪部屋)に次いで2人目。光龍は2月2日に明らかになったメールで名前が挙がっていたが、本人は関与を否定している。

 この日、師匠の花籠親方(元関脇太寿山)が東京都内で聞き取り調査を受けた。特別調査委関係者によると、八百長関与を認定した力士や親方の監督不行き届きで処分を科すため、それぞれの師匠にも聞き取りをしている。

 また、日本相撲協会理事の陸奥親方(元大関霧島)も聞き取り調査に応じた。陸奥部屋では、メールのやりとりなどから十両豊桜と幕下霧の若の疑惑が浮上している。

 特別調査委はこれまで十両千代白鵬ら4人の関与認定を公表。谷川親方(元小結海鵬)や十両霜鳳の関与認定も明らかになっている。特別調査委は4月1日の会合で処分案を最終決定し、同日中に開かれる相撲協会理事会で処分が決まる。