大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)で、新十両昇進を決めた徳勝龍(25=北の湖)が28日、東京・江東区の北の湖部屋で会見した。25日に千秋楽を迎えた秋場所では、東前頭筆頭で5勝2敗。昇進は確実だったとはいえ「入門してから関取になるという1つの目標があり、一生懸命頑張ってきた。腐らずにやってきてよかった」と、胸を張った。

 この日は高知・明徳義塾高の先輩、琴奨菊が大関に昇進。場所中はよく声を掛けてくれるそうで「すごいと思う。対戦したいけど、もっと自分が頑張らないといけない」と意気込んだ。

 近大出身で、同じく大学出身で同期の宝富士(伊勢ケ浜)や皇風(尾車)が、先に関取になっていたことで発奮したという。師匠の北の湖親方(元横綱)も「同期に負けたくない、何が何でも追いつきたいという気持ちが、いい効果になったと思う」と、評していた。