元横綱の朝青龍関(31=本名・ドルゴルスレン・ダグワドルジ)から約1億円をだまし取ったとして、東京地検は20日、詐欺罪で神奈川県逗子市の会社役員菊地武雄容疑者(77)と、埼玉県所沢市の会社役員熊田隆春容疑者(63)を起訴した。

 起訴状によると、2人は2009年4月、元朝青龍関に「フィリピンに所有する金塊を現金化するのに滞納保管料がかかる。1億円を貸してほしい」とうそを言い、約1億円をだまし取ったとしている。

 地検によると、菊地被告は「金塊が現金化できれば、モンゴルのために1兆円を投資したい」などと持ち掛け、信用させていた。