日本相撲協会は28日、東京・両国国技館内の事務所で仕事納めをした。激動の一年を終えた放駒理事長(元大関魁傑)は、リラックスした様子で、率直に心境を語った。

 -八百長問題が発覚

 放駒理事長

 自分一人だったら立ちすくんでしまい、どうにもならなかった。どうやったら解決できるのかということが一番頭にあった。協会の内外からよく協力してもらった。

 -大変な時期に理事長職を務めた

 放駒理事長

 ちょうど過渡期に、たまたま自分がいた。自分じゃなかったら誰かがいたというだけ。自分のできることをやった。

 -公益財団法人認定の議論も紛糾した

 放駒理事長

 延び延びになっていたが、一応、工程表を文部科学省に出せた。それなりに形をつけることができた。よしとしなければいけないと思う。

 -約6年間、日本人力士の優勝がない

 放駒理事長

 外国出身者と区別するわけではないが、日本人は体の大きさでひけをとる。相撲は大きさだけではないというところを見せてほしい。

 -来年への期待

 放駒理事長

 いろいろなことがあり、力士たちが危機感を持っていると思う。ファンに感動を与えられる相撲が増えてほしい。ばら色のいい一年にしたい。