横綱白鵬(26)が宮城野部屋の地元で先生を買って出た。墨田区立緑小学校の学区内にある唯一の相撲部屋が宮城野部屋。地元への恩返しをかねて、同校の創立100周年記念行事として「授業」を行った。341人の全校児童と隣接する緑幼稚園の園児約50人、保護者を含めると約450人を前に、夢を持つことの大切さや来日してからの苦労などを話した。児童からの質問コーナーも設け「なんでお相撲さんになりたかったのですか?」という質問には「バスケットボールをやっていたし、本当はバスケの選手が夢だった」と話すと歓声が上がった。最後には宮城野部屋の若い衆が、児童を相手に相撲を取るおまけまでついた。

 その後は後援会関係者の縁もあり、品川区立大間窪小学校と同区立立会小学校でも同様に授業を行った。立会小では校庭に児童を集めての青空教室で熱弁をふるった。白鵬は「自然と笑顔になりますね」と充実の表情を見せていた。