大相撲の伊勢ノ海部屋が22日、東京都文京区に移転して部屋開きを行い、先代親方の森田武雄氏(元関脇藤ノ川)らが出席し、土俵祭りや春場所で新入幕だった勢らが稽古をして門出を祝った。

 以前の江戸川区から移り、現存では文京区で唯一の部屋となった。昨年9月に部屋を継承した伊勢ノ海親方(元幕内北勝鬨)の自宅のある5階建てマンションを改築。1階に土俵を作るなど4階までを同部屋で使うことになった。

 江戸時代から続く伝統の部屋が節目を迎え、伊勢ノ海親方は「地元の方も応援していただいている。第2の柏戸を育てたい」と話した。勢は「新しいところで頑張りたい」と意欲を口にした。