<大相撲夏場所>◇11日目◇16日◇東京・両国国技館

 単独トップの大関稀勢の里(25=鳴戸)が苦しんで1敗を守った。大関鶴竜(26=井筒)と対戦。土俵際に後退して逆転の突き落としを狙い、もつれて土俵下に転落した。軍配は鶴竜に上がったが、物言いがついて協議の結果は取り直しに。これを稀勢の里が寄り切りで制した。

 九死に一生を得た格好になり「うまくやられましたね、最初は。(取り直しは)ガムシャラだった。何があっても自分の相撲を取るつもりだった」と振り返った。2敗だった3人が敗れたことで、後続の8人に2差をつけ「あと4日、頑張りたい」と話した。