史上最多32回の優勝を誇る第48代横綱大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の通夜が30日、東京都青山葬儀所で営まれ、約1000人が死を悼んだ。

 同い年で現役時代から親交のあった王貞治氏(72=ソフトバンク球団会長)が弔辞を読み、遺影に向かって「私はあなたを目標にして戦ってきた。ひそかに自分の思いの中では、同じ年の1940年に生まれた、あなたとニクラウスと私と。『巨人、大鵬、卵焼き』に対して『大鵬、ニクラウス、王貞治』というふうに自分の胸の中では常に思っていました。その仲間の一人であるあなたがこのような形で旅立ってしまったというのは本当に悲しいです」と語りかけた。

 葬儀・告別式は31日、同所で行われる。