二所ノ関一門の連合稽古が3日、船橋市にある松ケ根部屋で始まった。稀勢の里(26)と琴奨菊(29)の大関2人は三番稽古で、稀勢の里が15勝2敗と大きく差をつけた。

 何度も土俵際までは追い込まれたが、低い体勢で耐えて逆転するシーンが多かった。琴奨菊は右差しも試すなどするも、一気の出足がもう一つだった。

 稀勢の里は「力が拮抗(きっこう)した相手だといい稽古になる」。前日には境川部屋へ出向き、出稽古を解禁した。「自分から親方に申し入れた。久しぶりに筋肉が目覚めた。なんとかしたい」と悲願の優勝へ意欲を示す。琴奨菊は「勝ち負けはいいが、馬力負けもあった。立ち合い悪くダメやね」。

 連合稽古は5日までに「あと2日稽古つけてもらいます」。