日本相撲協会は28日、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の新番付を発表し、エジプト出身の大砂嵐(21=大嶽)が、外国出身力士としては史上最速の新入幕を決めた。

 初土俵から所要10場所での昇進は、年6場所制となった1958年以降、常幸龍の9場所に次ぐ快挙。大関琴欧洲、元関脇阿覧の11場所は抜いた。会見では「幕内力士はみんな強い。オレの相撲は80、90%がパワー。幕内の相撲とは全然違う。もっと腰を下ろして、突っ張ってまわし取って前に出る。これからもっともっと稽古します」と意気込みを話した。

 師匠として初の幕内力士誕生となった大嶽親方(53=元十両大竜)も同席。「まだ相撲が固まっていない。稽古は嫌いな方じゃない。向上心もある。まだ強くなっていける楽しみはある」と期待した。