9月の大相撲秋場所で右目周辺の骨折により途中休場した東横綱日馬富士(30=伊勢ケ浜)が17日、秋巡業が開かれた神奈川県の秦野市総合体育館で休場後初めて取材に応じた。

 11月の九州場所の出場について「様子を見ながら」と話し、慎重な姿勢を示した。

 巡業も休んでいる日馬富士は母国モンゴルに救急車を贈る活動の式典のために会場を訪れた。患部の腫れや右目の赤みはほとんどなく、視界も正常に戻ったという。

 ジムでのトレーニングは行っているが、部屋での稽古は再開していない。それでも「ゆっくり、きちんと治す。相撲を取れるチャンスをいただいたので、また土俵に上がるのが楽しみ」と明るい表情で話した。

 日馬富士は9月17日の嘉風戦で受傷。「右眼窩(がんか)内壁骨折」で手術を受けなかったため、全治1カ月と診断された。